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FF10のパーティーメンバーの中で最も一般人とされているのがワッカ。

弱小ブリッツボールのビサイド・オーラカを率いる皆のアニキ分であり、迷い込んだように現れたティーダを助けるなど心優しい面が沢山見られる。

しかも育てきったら一番強いw

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そんな一般人であるワッカは最終的にはシンを倒すことに賛同するも、随所で葛藤を起こす場面がある。

何故ならそれはスピラという世界での一般常識が”嘘”だと分かってしまうと同時に、心の底からエボンの教えを信じていたからこそだ。

機械文明には絶対に頼らない

ワッカの弟であるチャップはシンの討伐隊として出撃した際に亡くなってしまっている。

しかし、この出来事にも小さな亀裂がありチャップは機械文明の武器によって応戦しようと考えていた。

もちろん機械文明に頼る事はエボンの教えでは否定されていることから快く思っていない描写がなされる。

ワッカはこのことからもチャップの討伐隊参加には否定的だったが、結果的にチャップは討伐隊になりシンの前に倒れることになる。

これによって、やはり機械に頼るという事は”罪”であると再認識してしまったのだ。

その後はさらに極端に機械文明、またそれを扱うアルベド族を嫌いになっていく。

このイベントの前後、ゲーム序盤でティーダに渡される「フラタニティ」という武器はあくまでも剣であり機械ではない。

この剣はワッカが元々はチャップに贈ろうと思っていたものだった。

エボンの教えでは機械文明には頼らない生活を送るのが人間の罪の贖罪だとされていることから、基本的には機械文明を嫌っていることが分かる。

アルベド族への差別意識

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エボンの教えでは上記のように機械文明を排除していることから、エボンの教えにしたがっていない少数移動民族のアルベド族を非常に毛嫌いしている。

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彼らを異端としてマイノリティの追いやったのは他でもないエボン教ではあるが、ワッカはリュックがアルベド族出身だと分かった時には強烈に拒否反応を見せる。

つまり、一般的な慣習では機械文明を使うアルベド族と行動を共にするなどという事はタブーなのだ。

念の為に補足すると、ワッカ自身が冷たいのではなく

これがスピラという世界において当然とされている行動である。

しかしアルベドのホームが襲撃されアルベド族が亡くなっていく姿を見たワッカは激しい憤りを感じている。

つまり、人種的な差別というよりは”受け入れられない文化”によって対立していると見るのが正しいだろう。

その証拠に旅行公司などはアルベド族が営業していたりする。

エボン教に疑いを持たない

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ワッカはストーリー上でティーダ達がエボンの反逆者となる際に一番慌てる人間である。

最終的には真実を知った上で堂々と自分の意思を貫くようになるが、途中でエボンの教えに懐古的な面が見えてもそれを擁護する立場にある。

これは他の一般的なスピラの住人にも言えることで、基本的にエボンの教えとは守って当たり前の規則だったりする。長年信じていた現実が、少しずつ違和感を見せてからようやくワッカはエボンの教えという呪縛から解き放たれることになるのだ。

スピラの常識はワッカを見ればよく分かる

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主だった項目を紹介してきたが、ワッカの生活様式というのはパーティーキャラクターにおいて最も、スピラの一般的な感覚である。

また発言や葛藤に関しても同様であり、それらはスピラの常識”だった”という事が理解出来る。

反逆者になってからは掌を返したようにエボン教との対立、引いてはシーモアとの確執やアルベド族への謝罪などキャラクターが一変してしまうが、これはワッカ特有の性格なのかもしれない…。

FF10ではワッカというキャラクターの反応を見ることによってスピラの一般的な感覚が理解出来るのだ。

とにかく感情の起伏が激しいので、如何にスピラの常識が嘘で塗り固められたのもだったのかという事がよく分かる。

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