FF10のオープニングでティーダがブリッツボールのスター選手として活躍している大都会

高層ビルのような建物が燦然と立ち並び、スタジアムには沢山の観衆がブリッツボールの試合を観に来る。

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ネオンのような輝きを放つ街の様子はFF10の本編で旅をする「スピラ」の世界とは似ても似つかない。

また実際のスピラではザナルカンドは1000年も前に滅んだ都市として知られている。

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「夢のザナルカンド」

このゲームにおいてある種のキーワードのように語られるこの存在とは一体どういうものだったのか?

また、FF10のストーリーを知る上では夢のザナルカンドとスピラのザナルカンドの違いを知ることは非常に重要なポイントになってくる。

ここでは「夢のザナルカンド」と呼ばれた存在と、ストーリー的な位置づけや設定について解説していきます。

*ストーリー上のネタバレを含むのでご注意下さい。また推測として考察している部分もあります*

夢のザナルカンドの正体について

夢のザナルカンドという存在、というよりも1つの世界を考える上で重要なのは祈り子の存在とエボンの秘術の関係です。

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ストーリーの終盤で祈り子自身にティーダが教えられる通り、夢のザナルカンドとは祈り子達が見ている夢です。

スピラの召喚士達は祈り子の「夢」と幻光虫を繋げることによって召喚という物質や生き物の具現化を行います。

ユウナが召喚しているバハムートなどの召喚獣もスピラの各寺院に眠っている祈り子の夢を幻光虫で具現化した存在ですが、夢のザナルカンドもそれと同じく祈り子の夢によって創りだされたもう1つ世界です。

召喚獣に実体があるように、夢のザナルカンドにも実体はあります。ですので、召喚されている間は独立した意識を持ち、独自の文化を持って生活をしているのです。

この壮大な召喚を行なっているのは「シン」と祈り子達。

シンはエボンの外殻ですが、シンの中でエボンが見ている「夢」の形が夢のザナルカンドそのものです。

またこれだけ大規模な世界という事から、エボン1人ではなく他にも沢山の祈り子達が夢のザナルカンドの維持に関わっています。

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夢のザナルカンドが生まれたキッカケは1000年前のスピラで起きたザナルカンドとベベルの戦争です。

滅ぶしかなかったスピラのザナルカンドを忘れられずに「夢」という形で召喚したのが当時の統治者であるエボン。

つまり1000年前の大戦からザナルカンドは2つ存在するようになったという訳ですね。

スピラのザナルカンドと夢のザナルカンドの姿

実際にユウナレスカのいるスピラのザナルカンドは既に「遺跡」と表現されています。

つまりザナルカンドが”あった場所”という意味です。

この事から考えられるのは1000年前のスピラのザナルカンドと夢のザナルカンドはおそらく文明的に大きく違っているという事。

事実、エボンの教えでは機械を使用して生活するのは”人間の罪”だとされていますが、夢のザナルカンドでは高層ビルや大きなブリッツボールのスタジアム、整備された道路など機械文明が根付いています。

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機械文明を使うなという教えを残していたのはエボン自身の筈ですが、エボン自身の理想とした夢のザナルカンドでは機械文明が育っているという矛盾。

夢の中では機械はOKだけど現実のスピラで機械文明を禁止している。

理由はやはり夢のザナルカンドはあくまでもイメージ、理想、夢が具現化された存在である事からエボンや祈り子達自身が管理出来るという事だと思います。スピラで機械文明を禁止し、シンが文明の進化を妨げるのはスピラの人間達は現実の人間ですから、内部からは管理が出来ないという事でしょう。

夢のザナルカンドの場所

よくある疑問の1つに「夢のザナルカンド」って何処にあるの?という事が挙げられます。

確かに地理的な描写はありませんが、オープニングで夢のザナルカンドにシンが現れてそれにアーロンと共に触れたことによってスピラにティーダが移動した事を考えると

夢のザナルカンドへの出入り口はシン本体を介しているのではないかと思われます。

また祈り子達は夢のザナルカンドに自由に干渉可能ですから、彼らの夢の世界だとも言えるかもしれません。

空間的な繋がりはないですが、祈り子の夢やシンを通せば夢のザナルカンドに行けるのでしょう。

実際にアーロンはスピラの人間ですが、死人となったあとは夢のザナルカンドでティーダを見守っていました。

死人は魂ですから、物理的な干渉を受けないと思われます(モンスターの攻撃は当たるけどw)

また祈り子達も像に眠っている魂ですから、魂という存在になれば夢のザナルカンドとスピラを自由に行き来出来るのかもしれませんね。

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