FF10の『ナギ節』の期間や意味について
FF10の作中で頻繁に耳にする「ナギ節」という言葉。
この言葉はスピラという世界独特の暦のようなものであり、きちんとした意味がある。
今回はこのナギ節について解説していきます。
ナギ節の意味について
スピラの世界では本編の約1000年前にユウナレスカが夫であるゼイオンを究極召喚の生け贄として初めてシンを倒したことを始めとして、召喚士という役割が必要になります。
その大きな理由とはシンとはユウナレスカの父であるエボンが祈り子達の力を持って召喚した自分自身の殻であり、その人格も失われたままティーダ達の住む「夢のザナルカンド」を召喚し続けてきたからです。
元々、スピラを統治していたエボンは機械文明との戦争に破れかけたことをキッカケにシンを作り出してスピラを存続させると同時に、「夢のザナルカンド」を召喚し続ける為に機械文明が発達しそうになるとシンの姿になってスピラの人々が”今以上に進化しない”ように破壊活動をしてきました。
さらにシンという殻はエボンの魂の器であることから、究極召喚を行なう事で一時的に倒す事が出来るものの、その究極召喚を新しいシンとしてエボンが入り込み、再び復活してくるのです。
このシンが復活するまでの期間は諸説ありますが長くても半年から数年程度。
このシンの静まった世界の事をスピラの人々は「ナギ節」と呼んでいるのです。
ナギとは日本語で言えば海の無風を表す凪と読めるので、おそらくシンがいない波風の立たない短い平和の期間の事を指した言葉なのでしょう。
歴代の召喚士達はシンを倒すことで大召喚士として崇められますが、必ず命を落とすという代償を支払ってきました。
歴代の大召喚士達がもたらしたナギ節
ユウナとユウナレスカを含めると全部で6回のナギ節があります。
(但し、各ナギ節がどのくらい続いたのかはハッキリとしません)
- ガンドフのナギ節(約400年前)
- オハランドのナギ節(約230年前)
- ヨンクンのナギ節(約100年前)
- ブラスカのナギ節(約10年前)
- 永遠のナギ節(FF10でのユウナによるナギ節)
ガンドフ、オハランド、ヨンクン、ブラスカの4名はユウナレスカから究極召喚を学んでシンを倒しています。
しかし、究極召喚を伴うシンの消滅は一時的なものであり、エボンの魂は新しい究極召喚を殻にして新たなシンとして1000年の間スピラを「死の連鎖」に巻き込んでいたのです。
ユウナレスカ自身はこの事を知っていたはずですが、本編でもわかるように長く魂が残りすぎて怪物化してます。
これは父であるエボンが”スピラの為を思って行なった事”であるという事を知っていたからこそ繰り返してきたある意味では悲しい裏ストーリーだったりします。事実、戦争状態であったスピラはシンが居なければ全滅していた可能性も高いからです(これは作中でも語られます)
まとめ
FF10で何度も出てくる「ナギ節」の意味はこれである程度理解できると思います。
ユウナがシンを倒して(他の召喚士とは異なる方法でエボン=ジュを転生させなかった事)でスピラにはようやく2度とシンの現れない平和な世界が訪れます。
これがHDリマスター特典などの収録されている「永遠のナギ節」という意味ですね。